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ソテツ

雌雄異株の常緑低木です。夏に雄花は細長い、雌花は丸い松かさ状の薄黄色い花を付け、秋には有名な赤い実ができます。全株に毒性（サイカシン）を有しますが、毒抜きしてソテツモチとして食用にもされます。

毒草名 　ソテツ（蘇鉄） 学　名 　 Cycas　revoluta THUNB. 特　性 　ソテツ科 ソテツ属、雌雄異株の常緑小低木 花　期 　６〜８月 毒部位 　全株、茎、種子 成　分 　サイカシン（Cycasin） 症　状 　発ガン性、嘔吐、中毒、呼吸麻痺 暑さ、寒さに強い、きわめて丈夫な植物です。 雄株。垂れ下がった雄花です。 　 雌株です。 ソテツの実。奄美大島の方言では「なり」と呼ばれ、この実を原料に作られた味噌を「なりみそ」といい、奄美の特産品の一つとなっている。 ≪MEMO≫ ・蘇鉄地獄：貧困のため、毒のある蘇鉄の実や幹からでん粉を取って食べ飢えを凌いだが、解毒不足のものを食べて命を落した人が多く出た歴史。 ・日本三大ソテツ：大阪府堺市の妙国寺。清水市の龍華寺。静岡県吉田町の能満寺。 ・雪国の山菜「クサソテツ（オシダ科）」は別物。 ・配糖体のサイカンシンは消化管微生物の酵素によって糖が取れて非配糖体メチルアゾキシメタノールに変化し、そしてホルムアルデヒドとなって中毒を引き起こす。 ・「門に入れば　そてつに蘭の　にほひ哉」　松尾芭蕉 ・弱ってきたら幹に釘を打つと元気になる。 ・特別天然記念物のソテツ：宮崎県串間市の都井岬ソテツ自生地、鹿児島県のソテツ自生地 ・天然記念物のソテツ 　　常神のソテツ　（福井県） 　　新町の大ソテツ　（静岡県） 　　能満寺のソテツ　（静岡県） 　　龍華寺のソテツ　（静岡県） 　　妙国寺のソテツ　（大阪府） 　　日御碕の大ソテツ　（島根県） 　　誓願寺のソテツ　（香川県） 　　広沢寺のソテツ　（佐賀県） 　　大野下の大ソテツ　（熊本県） 　　松屋寺のソテツ　（大分県） 毒草一覧 次の花 ＴＯＰ｜information｜ＢＢＳ

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